月次アウトルック・2026年11月号
10月は、GoogleがAI ModeとAI Overviewsの回答内にWebサイトへのリンクを増やすと発表し、AIの回答からサイトへ人を送る仕組みづくりに動いた1ヶ月でした。当社の実測では、Copilotなどでの引用回数が6Kと過去最大になり、GoogleのAI機能(AI Overviews・AI Mode)での表示回数も1.26万回と前月の約2倍に増えました。その一方で、AI経由の流入は25セッション(前月比−39%)に減り、「露出」と「来訪」の差がこれまでで最も大きく開きました。業界の動きとAI流入実測レポート(2026年10月)の数字を並べて読み解きます。
今月のポイントを、当社サイトの実測値でまとめました。AIに引用される回数も、Google検索で表示される回数も大きく伸びましたが、AIからの来訪は減っています。「見つけてもらう」と「来てもらう」は、別々に手を打つ必要があることが、はっきりした1ヶ月でした。
※当社サイト(bamboo-h.com)の2026年10月の実測値。GA4・Google Search Console・Bing Webmaster Toolsより(Bing Webmaster Toolsは2026年10月1日〜30日の集計)。GoogleのAI機能での表示回数は、Search Consoleの生成AIレポートを2026年11月1日に取得した値です。集計方法はAI流入実測レポート(2026年10月)をご覧ください。
公開中:AI流入実測レポート(2026年10月)
Copilotでの引用が過去最大になった一方で、AIからの来訪は減少。GA4・Microsoft Clarity・Google Search Console・Bing Webmaster Toolsの4つのデータで、当社サイトの10月の実態をまとめています。このアウトルックの当社の数字は、Search Consoleの生成AIレポートの数値を除き、このレポートに基づいています。AI流入実測レポート(2026年10月)を見る ➜
2026年10月は、GoogleとOpenAIがそろって新しいモデルを投入し、AIの回答そのものが大きく変わり始めた1ヶ月でした。実務に影響する4つの動きをご紹介します。

10月15日、GoogleはAI ModeとAI Overviewsで、回答文の中に置くWebサイトへのリンクを大幅に増やし、より上のほうに表示していると発表しました。あわせて、手続きなどの質問で公式サイトを目立たせる表示のテスト、ニュース記事のカルーセル表示の対象地域・言語の拡大、回答末尾の関連記事リンクへのサムネイル追加も案内しています。前号でお伝えした「AI Modeへの導線拡大」とは逆向きの、サイトへ人を送るための変更です。ただし、日本での提供状況は明示されていません。

10月13日、GoogleはGemini 4 Argonの一般提供を始めました。Google AI Pro/Ultraの利用者は、GeminiアプリとAI Modeで使えます。前号でご紹介したGemini 3.8 Flashから約1ヶ月半での上位モデル投入です。AI Modeのすべての利用者の回答がArgonに切り替わったわけではないため、検索全体への影響は、今後の動きを見ながら判断する必要があります。

10月7日、OpenAIはChatGPTでGPT-6の提供を始めました。有料プランから順に展開され、無料・Goプランにも続けて提供される予定と報じられています。あわせて、回答の中にグラフやボタン、計算ツールなどを組み込む「Intelligent UI」も導入されました。比較や計算をChatGPTの画面の中で済ませられる場面が増えるため、「調べて終わり」の質問ほど、サイトへの来訪につながりにくくなると考えられます。

サイバーエージェントのGEOラボが9月に公表した調査(2026年8月実施、全国15〜69歳の9,278人)では、AIモードを含むAI検索の利用率が52.3%と、調査開始以来初めて5割を超えました。2026年2月からの伸び幅は、Geminiが+7.6ポイント(23.2%)、AIモードが+7.4ポイント(28.4%)と、Google系のサービスが大きく伸びています。ChatGPTは30.6%で首位を保っています。
参考情報
今月の動きを、当社サイトの10月の実測データと照らし合わせました。業界ニュースだけでは見えない「中小企業のサイトで実際に起きていること」を、3つの視点でお伝えします。
AIの回答に当社のページが引用された回数は過去最大になりましたが、AI経由の流入は41セッションから25セッションに減りました。AIが回答の中で答えを完結させれば、引用されてもサイトには来てもらえません。Googleが回答内のリンクを増やしたのも、この差を埋めるための動きと読めます。
関連する動向:NEWS 01 回答内リンクの強化
Google検索のクリックも448回から1,146回に増えました。けん引したのは、詐欺メールや多要素認証(MFA)など、当社が発信しているセキュリティ関連の記事です。たとえば「国税庁 未払い メール 開いてしまった」という語句では4,014回表示されました。Copilotで最も多く引用された語句も「mfa」(756回)でした。
関連する動向:NEWS 04 AI検索利用率5割超
9月に最多だったGeminiからの流入は、10月は個別に確認できませんでした。全国調査ではGeminiの利用が伸びているため、「使われなくなった」とは言い切れません。アプリから開かれた訪問などは参照元が残らず「Direct」に含まれるため、AI経由の流入は、計測できている数より多い可能性があります。
関連する動向:NEWS 02 Gemini 4 Argon
今号から追加:GoogleのAI機能での表示回数(Search Console 生成AIレポート)
AI OverviewsやAI Modeで当社のページが表示された回数は、9月の6,177回から10月は1.26万回と約2倍になり、表示されたページの数も63ページから74ページに増えました。10月に最も多く表示されたのは10月3日公開の記事(/info/20261003/)で7,707回と、全体の約6割を占めています。9月に最多だったAI検索対策の解説ページ(/business/ai-seo/)は3,409回から2,835回に減りました。また、10月19日前後には、GoogleのAI機能での表示、Copilotでの引用、GA4のユーザー数がそろって増えています。なお、このレポートで分かるのは表示回数までで、クリック数や検索語句は確認できません。「AI機能で何件の来訪があったか」は、このレポートだけでは判断できない点に注意が必要です。
参考:10月の検索クリック率(CTR)比較
Google:表示8.22万回・クリック1,146回(2026年10月1日〜31日)/Bing:表示19.2K回・クリック1.1K回(2026年10月1日〜30日、CTR 5.89%)。Googleのクリック率は前月の1.3%からわずかに上がり、平均掲載順位も13.8位から10.4位に上がりました。一方、Bingのクリック率は前月の7.82%から下がっています。どちらも表示回数が大きく増えた月のため、クリック率の変化だけで良し悪しを判断せず、来月以降の推移もあわせて見ていきます。
AIに引用されるのは、会社が一番伝えたいページとは限りません。引用されたテーマから、自社のサービスへ自然につながる道すじを用意しておくことが大切です。
1. 引用されたテーマと、自社のサービスとの関係を本文に書く。当社の場合、引用が多いのはセキュリティの注意喚起で、ホームページ制作のページではありません。記事の中で「なぜWeb制作会社がこのテーマを扱うのか」(例:サイトの運用・保守でセキュリティ対応をしている)を一文で示すと、読み手にもAIにも、記事と事業のつながりが伝わります。
2. 「次に聞かれそうな質問」に答えるページへつなぐ。「メールを開いてしまった」の次には、「会社として何をすべきか」「再発を防ぐには」という質問が続きます。その答えになるページへのリンクを記事の結論のすぐ後に置いておくと、AIの回答を読んだ人が続きを求めてサイトを訪れるきっかけになります。
3. 「公式」であることが伝わる情報を整える。Googleは、手続きなどの質問で公式サイトを目立たせる表示をテストしています。会社名・所在地・連絡先、サービス内容、監修者などの情報を、表示と構造化データの両方で一致させておくことは、こうした表示で選ばれるための土台になります。
たとえるなら、引用された記事は「思いがけず人通りの多くなった裏口」です。表玄関(サービスページ)ではなくても、そこから人が入ってくるなら、受付までの案内板を置いておけば、来た人を迷わせずに済みます。
今月は、数字が大きく動いた月にこそ起きやすい「読み違い」を3つご紹介します。いずれも当社が10月の実測レポートをまとめる中で、実際に注意したポイントです。

当社の10月の月間アクティブユーザーは3,523人と、9月の1,842人からほぼ倍増し、スマートフォンの利用者も265人から1,119人に増えました。ただし、伸びの中心はセキュリティ記事への検索流入で、AI経由の流入はむしろ減っています。全体の数字だけを見て「AI対策が効いた」と判断せず、どのページ・どの経路が伸びたのかまで分けて確認しましょう。

当社の10月分でも、GA4とSearch Consoleは10月1日〜31日、Bing Webmaster Toolsは10月1日〜30日の集計でした(9月分は8月31日〜9月29日)。データの反映が遅いツールでは、月末の数日が入らないことがあります。また、Bing Webmaster Toolsは、データが後から更新されることがあると案内しています。当社の9月の引用回数も、9月版レポートでは2.1Kでしたが、11月1日に9月1日〜30日で取り直すと2,372回でした。前月比を出すときは、期間と取得日を書き添えておくと誤解を防げます。

GA4の「Direct」には、ブックマークやURLの直接入力だけでなく、参照元が記録されなかった訪問も含まれます。AIのアプリから開かれたリンクなどもここに入ることがあり、当社の10月は661セッションがDirectでした。AI流入の件数が減ったときは、Directの増減やランディングページもあわせて確認しましょう。
来月12月号では、Googleの回答内リンク強化が当社への来訪に表れるかどうかに加え、引用の多いセキュリティ記事から関連ページへの導線を見直した結果を、11月分のAI流入実測レポートとあわせてご紹介する予定です。また、今号から加えたSearch Consoleの生成AIレポートの数値も、引き続き毎月追跡していきます。
引用は「AIの回答に載ること」、流入は「実際にサイトへ来てもらうこと」で、別のものだからです。AIが回答の中で答えを完結させると、引用されていても読み手はサイトを訪れません。また、AIのアプリから開かれた訪問は「Direct」に含まれることがあり、計測できているAI流入が実際より少なく見えている可能性もあります。
サイバーエージェントのGEOラボの調査(2026年8月実施、全国15〜69歳の9,278人)では、AIモードを含むAI検索の利用率は52.3%で、初めて半数を超えました。サービス別ではChatGPTが30.6%で最も多く、AIモードが28.4%、Geminiが23.2%と続いています。
新しいモデルが出るたびに、特別な対策を追加する必要はありません。Googleも、生成AI機能に向けて特別なファイルや書き直しは不要で、基本的なSEOが引き続き重要だと案内しています。質問に結論から答える文章、自社ならではの一次情報、会社情報や監修者情報の正確さといった基本を整えることが、どのAIに対しても効く対策です。
GoogleのAI OverviewsやAI Modeで、自社のページが表示された回数が分かります。日別の推移や、どのページが表示されたかも確認できます。一方で、クリック数や検索語句は表示されないため、「AI機能から何件来訪があったか」までは分かりません。当社では、GA4の流入データや通常の検索結果のデータとあわせて読むようにしています。
毎月はじめに更新しています。前月のAI流入実測レポートの公開にあわせて、月単位で押さえておくべきポイントをまとめてお届けします。過去の号は、ページ下部の「バックナンバー」からご覧いただけます。
AI検索対策や、AI流入の測り方について、より詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
DATA
AI流入実測レポート(2026年10月)
どのAIから何件の流入があったのかを、4つの計測ツールの実データで公開しています。
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SUMMARY
AI検索対策まとめ(2026年最新動向)
AIO・GEO・LLMOの全体像を、2026年時点の最新動向としてまとめてご紹介します。
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FOR BASICS
SEO・AEO・AIO・LLMOの違い
「結局何が違うの?」という疑問を、用語まるわかりガイドとして整理して解説します。
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DIAGNOSIS
今のサイトのAI対応度を診断してほしい
既にあるホームページのAEO・GEO・LLMO対策を無料でご相談いただけます。
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BASICS
AI SEO対策とは(AIO時代の基本)
従来のSEOとの違いを軸に、AI時代のWeb制作の基本的な考え方を解説します。
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PRACTICE
AEO対策の5つの具体策
今日から始められる、AI回答エンジンに引用されるための実践的な5つの施策です。
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SERVICE
運用型Webサイト制作
AI・DX・セキュリティを組み込んだ、公開後も成果を伸ばし続けるサイト制作です。
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FORECAST
2026年の検索スタイル予測
AIはユーザーの探し方をどう変えるか、今後の検索スタイルを予測します。
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TOKYO
東京都のホームページ制作
次世代AI検索(SEO/AEO)対応のホームページ制作をご紹介します。
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SETAGAYA
世田谷区・東京のホームページ制作会社
地域密着でお付き合いしながら、AI検索対応も行う当社の強みをご紹介します。
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RENEWAL
自由が丘・下北沢のホームページリニューアル
AI検索対応も見据えた、地域密着のリニューアルの考え方をご紹介します。
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