月次アウトルック・2026年10月号
9月は、GoogleがAI Overviewsの中から「AI Mode」へ誘導する動きを強め、検索結果の上で答えが完結する流れがさらに進んだ1ヶ月でした。当社の実測でも、AI経由の流入は41セッション(前月比+32%)に増えた一方、Google検索のクリック率は1.3%まで下がっています。今月号から、業界の動きとAI流入実測レポート(2026年9月)の数字を並べて読み解く構成にしました。
今月のポイントを、当社サイトの実測値でまとめました。AIからの流入は増えている一方で、検索結果からのクリックは減っています。「AIに見つけてもらう」と「サイトに来てもらう」の差が、数字にはっきり表れ始めています。
※当社サイト(bamboo-h.com)の2026年9月の実測値。GA4・Google Search Console・Bing Webmaster Toolsより。集計方法はAI流入実測レポート(2026年9月)をご覧ください。
公開中:AI流入実測レポート(2026年9月)
ChatGPT・Gemini・Copilotなど、どのAIから何件の流入があったのか。GA4・Microsoft Clarity・Google Search Console・Bing Webmaster Toolsの4つのデータで、当社サイトの9月の実態をまとめています。このアウトルックの数字はすべてこのレポートに基づいています。AI流入実測レポート(2026年9月)を見る ➜
2026年9月は、Googleの検索画面そのものがAI中心へと組み替わる動きが目立ちました。実務に影響する4つの動きをご紹介します。

Googleは9月、AI Overviews(AIによる概要)の下に質問を続けられる入力欄を目立たせ、検索トップにもAI Modeのボタンを置くなど、AI Modeへの入口を広げています。AI Overviews内の下線付きの語句が、外部サイトではなくAI Modeの回答を開くテストも確認されました。AI Modeの利用者は月間10億人を超えたと報じられています。検索結果の上で答えが完結する場面は、今後さらに増えると考えられます。

Googleが4月に予告していた、動的検索広告(DSA)などの旧機能を「AI Max for Search」へ自動で切り替える9月の移行時期を迎えました。広告を運用している場合は、配信される検索語句や広告文、遷移先URLがAIに任される範囲が広がるため、移行後の検索語句レポートを必ず確認しておきたいところです。
※当社は検索広告を運用していないため、広告面への影響は実測できていません(9月号の予告から変更しています)。

9月2日、GoogleはGemini 3.8 Flashを発表しました。複数の手順を踏む調べものやエージェント的な作業に強いモデルで、Google AI Pro/Ultraの利用者はAI ModeやGeminiアプリで使えます。当社の実測でも、9月はGeminiがAIの中で最多の流入元になりました(19セッション、前月の約2倍)。Geminiまわりの変化は、今後も流入に直結しやすいと見ています。

Google検索の生成AI機能(AI Overviews・AI Mode)での表示状況を確認できるSearch Consoleのレポートが、より多くのサイトで使えるようになりました。当社のSearch Consoleでも案内が表示されています。ただし、現時点では表示回数が中心で、AI Overviews内のリンクがAI Modeを開いた場合にクリックとして数えられるかは明らかになっていません。数字の読み方には注意が必要です。
今月の動きを、当社サイトの9月の実測データと照らし合わせました。業界ニュースだけでは見えない「中小企業のサイトで実際に起きていること」を、3つの視点でお伝えします。
内訳はGeminiが19セッションで最多、次いでChatGPT、Copilotの順でした。1つのAIに頼らず複数のAIから少しずつ流入があることは、どこか1社の仕様変更に左右されにくいという意味で、安定につながります。
関連する動向:NEWS 03 Gemini 3.8 Flash
表示回数は多いのに、クリックにつながっていません。たとえば「ai seo」は1,060回表示されてクリックは1回でした。AI Overviewsで答えが完結しやすい調べもの系の語句ほど、この傾向が強く出ています。
関連する動向:NEWS 01 AI Modeへの導線拡大
引用されているのは「LINEグループ作成を指示する社長なりすましメール」などのセキュリティ記事が中心で、検索で多く表示される「AI検索対策」のページとはテーマが異なります。AIに引用されることと、サイトに来てもらうことは別の課題だとわかります。
関連する動向:NEWS 04 生成AIレポート
参考:同じ期間の検索クリック率(CTR)比較
Google:表示3.52万回・クリック448回/Bing:表示8.3K回・クリック653回(いずれも2026年8月31日〜9月29日)。GA4のセッション数でも、9月はBingのオーガニック検索(774)がGoogle(684)を上回りました。Bingでは当社のセキュリティ記事が上位に表示されやすいことや、閲覧者のブラウザにEdgeが多いこと(Clarity:約42%)も影響しているため、単純に「Googleが悪い」とは言えませんが、AIの回答が上に表示されるGoogleでクリックが生まれにくくなっていることは、数字からも読み取れます。
AIに引用されるだけでは、お問い合わせにはつながりません。引用された先に「サイトを開く理由」を用意しておくことが、これからの対策の中心になります。
1. 引用されているページを把握する。Bing Webmaster Toolsの「AI Performance」では、どの質問(Grounding Query)で、どのページが引用されたかを確認できます。まずは「想定していたページ」と「実際に引用されているページ」のずれを知るところから始めましょう。
2. 引用される段落のすぐ近くに「次の一歩」を置く。AIが要約するのは結論の部分です。その直後に、手順の詳細、チェックリスト、相談窓口など、要約だけでは手に入らない情報への導線を置いておくと、続きを読みに来てもらいやすくなります。
3. AIが要約しきれない一次情報を載せる。自社の実測データや実際の事例は、AIが「出典」として名前を出しやすく、読み手が「元のデータを見たい」と感じる情報でもあります。当社がAI流入実測レポートを毎月公開しているのも、この考え方によるものです。
たとえるなら、AIの引用は「新聞に載った紹介記事」です。記事を読んだ人がお店まで足を運ぶかどうかは、記事の最後に「詳しくはこちら」があるか、そこに行かないと手に入らないものがあるかで決まります。
今月は、AI流入を測る場面でよく見られる3つのミスをご紹介します。いずれも当社が実測レポートを作る中で実際に気づいたもので、「数字は出ているのに、実態とずれている」タイプの問題です。

AIからの流入は、サービス名どおりの参照元で記録されるとは限りません。たとえばGA4では、Geminiからの訪問が「gemini.google.com / ai-assistant」として記録される一方、Microsoft系のサービスからの訪問は「teams.public.onecdn.static.microsoft」のように、名前だけではAIかどうか判断しにくいドメインで記録されることもあります。「chatgpt」「copilot」などの名前だけで絞り込むと、AI流入を見誤ります。

当社の9月のデータでは、Microsoft Clarityが1,866セッションのほかに、997件をボットとして除外していました。ツールによってボットの扱いは異なるため、GA4とClarityの数字が合わないのは珍しくありません。ツールをまたいで比べるときは、それぞれがボットをどう扱っているかを先に確認しましょう。

月次で更新するページでは、前号の「今月公開」「最新版はこちら」といった表記やリンクが古いまま残りがちです。人には前後関係が伝わっても、AIは古いページを「最新」として引用してしまうことがあります。新しい号を公開したら、前号からのリンクと日付もあわせて見直しましょう。
来月11月号では、Search Consoleの生成AIレポートで確認できる、AI Overviews・AI Modeでの当社ページの表示状況を実測データに加え、AI Modeへの導線拡大がGoogleからの流入にどう影響しているかを追跡する予定です。あわせて、10月分のAI流入実測レポートの公開も予定しています。
サイト全体のセッションから見ると2%に満たない規模で、まだ大きな割合ではありません。ただし前月比で+32%と伸びており、ChatGPT・Gemini・Copilotなど複数のAIから流入があります。件数そのものよりも「増え方」と「どのAIから来ているか」を毎月追うことが大切だと考えています。
原因を1つに断定することはできませんが、影響は大きいと見ています。当社では「ai seo」のような調べもの系の語句で、表示回数は多いのにクリックがほとんど生まれていません。こうした語句はAI Overviewsで答えが完結しやすいためです。一方、社名や地域名を含む語句は比較的クリックされています。
AI流入実測レポート(2026年9月)は、当社サイトにどのAIから何件の流入があったかをまとめた「実測データ」です。このアウトルックは、業界の動きを整理し、そのデータと照らし合わせて「何が起きているか」「何をすべきか」を解説する「読み解き」の位置づけです。あわせてご覧いただくと、より立体的に把握できます。
毎月はじめに更新しています。前月のAI流入実測レポートの公開にあわせて、月単位で押さえておくべきポイントをまとめてお届けします。過去の号は、ページ下部の「バックナンバー」からご覧いただけます。
AI検索対策や、AI流入の測り方について、より詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
DATA
AI流入実測レポート(2026年9月)
どのAIから何件の流入があったのかを、4つの計測ツールの実データで公開しています。
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SUMMARY
AI検索対策まとめ(2026年最新動向)
AIO・GEO・LLMOの全体像を、2026年時点の最新動向としてまとめてご紹介します。
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FOR BASICS
SEO・AEO・AIO・LLMOの違い
「結局何が違うの?」という疑問を、用語まるわかりガイドとして整理して解説します。
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DIAGNOSIS
今のサイトのAI対応度を診断してほしい
既にあるホームページのAEO・GEO・LLMO対策を無料でご相談いただけます。
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BASICS
AI SEO対策とは(AIO時代の基本)
従来のSEOとの違いを軸に、AI時代のWeb制作の基本的な考え方を解説します。
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PRACTICE
AEO対策の5つの具体策
今日から始められる、AI回答エンジンに引用されるための実践的な5つの施策です。
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SERVICE
運用型Webサイト制作
AI・DX・セキュリティを組み込んだ、公開後も成果を伸ばし続けるサイト制作です。
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FORECAST
2026年の検索スタイル予測
AIはユーザーの探し方をどう変えるか、今後の検索スタイルを予測します。
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TOKYO
東京都のホームページ制作
次世代AI検索(SEO/AEO)対応のホームページ制作をご紹介します。
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SETAGAYA
世田谷区・東京のホームページ制作会社
地域密着でお付き合いしながら、AI検索対応も行う当社の強みをご紹介します。
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RENEWAL
自由が丘・下北沢のホームページリニューアル
AI検索対応も見据えた、地域密着のリニューアルの考え方をご紹介します。
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